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【ニクセン】メンタルがボロボロになった私が「何もしない時間」を作って得たこと

新生活がはじまる4月。新卒でもない私にも少しだけ生活に変化が起こりました。

 

私は客先常駐という働き方をしています。簡単に説明すると派遣に近く、他の会社に勤務しにいくというものです。4月からその常駐先が代わり、それに伴い会社での人間関係や業務内容が一新しました。

 

関わる人の母体数が多いとそれだけ相性が悪い人とも出くわすようになります。学校や会社で、誰でも一人は「価値観が真反対で、どうがんばってもうまくコミュニケーションがとれない人」っていると思いますが、私は今までの人生で過去一番に相性の悪い人と仕事をしなくてはいけなくなりました。

 

どんなに話し合っても話が噛み合わず、お互いに歩み寄ろうとしたこともありましたが、結局ストレスや負担の方が多く、どんどんギスギスした関係になりました。おかげで私の生活はストレスフル。体調の悪い日が増え、なかなか寝付けない日が続いたりしました。

 

そんな時、運がよかったのかなんなのか、You Tubeをぼんやりと眺めていた私に「おすすめ」として休むことの重要性を話す動画が表示されました。

 

例えば、休日に昼過ぎまで寝てしまって「一日を無駄にした」と思うことってあると思います。けれどその動画では、「それだけ体が寝ることを欲しているのだから寝るのが正解」と語られていました。

 

その動画を探したのですがなぜだか見つけられなくて紹介できないのですが、その「休むことの重要性」を語られた動画では「何もしないことも大切」とも語られていました。その言葉に、私は過去に読んだ本「週末は、Niksen(ニクセン)」の存在を思い出しました。

 

ニクセンとは

「何もしない」ことをオランダ語では「Niksen(ニクセン)」と言います。 何もせず、何も生み出さないこと。 義務感や生産性から自分を解放して、ボーッとすること。

引用:週末は、Niksen(ニクセン)

 

私の場合、メンタルが危ういときほど何かをしようという傾向があります。例えばいつまでもベッドに入らずにスマホをいじり続けていたり、人と会う予定をつめたり。それは「暇な時間を作ってしまうと嫌なことを考えて、落ち込んだりイライラしてしまう気がするから」「楽しい時間を増やせば嫌な時間を帳消し・上書きできると思っているから」です。たぶん、私以外にもそういう人っているんじゃないかなと思います。

 

けれどそのたびにもっと疲れて、もっとメンタルが荒れるんですよね。そして「穏やかで余裕のある生活をしたい」と切実に思うのです。

 

なので今回は思い切って何もしない時間・ニクセンを生活に取り入れてみることにしました。

 

「何もしない」は結構たいへん

ニクセンをしてみてわかったのは「何もしないって結構たいへん」ということです。

 

現代人みんながそうとは思いませんが、私を含め多くの人が常に何かをしていることが多いような気がします。仕事のないときも人と会ったり、家事をしたり、買い物をしたり、ほんの少しの隙間時間にもぼーっとすることなくスマホをいじることに精を出す。

 

とにかくスマホ!スマホというのは罪深いです。

 

バスや電車に乗っている時、友人との待ち合わせ時間、仕事で一息ついた時、寝る前、お風呂に入っている30分。それはニクセンの絶好のチャンスなのに、ついついスマホをいじってしまうのです。

 

ニクセンを意識してから初めて、私は常に何かをしながら生きているんだなと思いました。そして「何もしていない」と思っていた時間も本当はスマホをいじったりしていて、なにかしらをしていたんだと。

 

きっと私と同じように「ニクセンをしてみよう!」と思った方も、最初の数日は弱音を吐くでしょう。スマホを遠ざけ、手足を投げ出し、座椅子に座りながらぼーっと天井を見つめて過ごし、「もう15分ぐらいたっただろう」と思えば3分しかたっていなかったなんて経験をするかもしれません。

 

そして「自分は思っていた以上にずっとがんばっていたんだ」と認識するかもしれません。そう、本当に私達は自分たちが思っている以上にずっとがんばっているんです。

 

ニクセンを継続した結果

「何もしない」ということに思った以上に手こずりながらも、ニクセンを継続して数日。前よりも頭がクリアなことに気が付きました。

 

曖昧な表現で申し訳ないのですが、ずっと頭にかかっていたモヤが消えたというか、ネガティブな感情が薄れたというか、頭の中にある毒素や無駄なものが減った感覚です。つまり、クリアになりました!

 

私が試みたニクセンは下記の通りです。

 

  • 電車やバスに乗っている時はスマホをいじらず、なるべくぼんやり窓から外を見る
  • 仕事の休憩時間にスマホをいじらず、天井を見つめながら一息つく
  • 寝る前に5分だけ手足を投げ出して座椅子に座り、アホ面で壁を見つめる

 

絵に書いたようなぼーっとした時間です。他にも「週末は、Niksen(ニクセン)」では、散歩をすること・花の世話をすること・大切な人と談笑することもニクセンの一つだと書かれています。

 

「”何もしていない”とは…?」と思わずにはいられないのですが、肩に力の入らない時間を過ごせればそれでいいんだと思います。

 

ニクセンはお金がかかりませんし、今すぐ始められることです。

 

忙しい現代人だからこそ、「休みたい」「疲れた」と日々思っている人にこそ、試してみてほしいです。

 

一生懸命頑張らずに、自分を甘やかして生きていきましょう。