社会人になってテレビを見る機会が減り、ドラマを見る機会も減りました。ここ数年で見たドラマと言えば友達からおすすめされたものが、加入している動画配信サイトにあるものばかりです。
そんな私が最近ハマっているドラマは「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」。お笑いコンビ・阿佐ヶ谷姉妹のエッセイ本を元にしたドラマ作品です。
決して裕福とは言えない女性ふたりが夢を追いかけながら小さなアパートで二人暮らしをするさまは新鮮さと癒やしがあります。そしてタイトルにある通り、のほほんとした気持ちにしてくれます。
未婚で小さなアパートに身を寄せ合って生活している阿佐ヶ谷姉妹は世間で言う勝ち組ではないのかもしれません。でも妙に幸せそうに見えて、羨ましくなるときがあります。
なぜふたりはあんなにも幸せそうなのか。それは人間関係が豊か、だからと言えます。
【目次】
豊かな人間関係が幸せを作り出す
ドラマ「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」はお笑いコンビ・阿佐ヶ谷姉妹を主人公にした物語です。ドラマの中のふたりはまだブレイク前でアルバイトをしながらオーディションを受ける日々。もちろん金銭的に裕福なわけではなく、阿佐ヶ谷の古い6畳のアパートで生活をしています。
もちろんドラマだからというのもあるのですが阿佐ヶ谷姉妹は終始幸せそうで、見てるこっちが羨ましくなってしまうほど。金銭的に余裕があるわけでも、誰もが羨むような高級マンションに住んでいるわけでもないのに、「こういう風に生きたい」と思う人が続出しています。
その理由は豊かな人間関係だと思います。
「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」は人間関係が密なドラマだと思います。年の近い同性の2人が小さなアパートで一緒に暮らし、大家さんやマネージャーとも中がよく、近所には彼女たちを慕い応援する人たちがたくさんいる。SNSではかなわない直のふれあいがたくさん描かれている感じは昭和ぽさもあります。
よく人が幸せを感じるのには3つの条件を満たすことが大事だと言います。その3つの条件というのが自由・自己実現・共同体です。
自由は金銭的資本、自己実現は人的資本、共同体は社会的資本とも言い換えることができ、つまり自由はお金がどれほどあるかで、自己実現はどれほどなりたい自分になれているか、共同体はどれほど周りの人と繋がれているかということになります。
ドラマの中の阿佐ヶ谷姉妹は金銭的資本はあまりなく、ブレイクするという目標もまだ途中のため人的資本もそこまで高くありません。けれど社会的資本にはとても恵まれていると思いました。気の合う人と一緒に暮らし、近所の人や仕事関係の人にも恵まれ、人間関係は良好。
3つの条件が恵まれれば幸せを感じられると言いますがすべての条件を満たせる人はそうそういません。だいたいの人は1つか2つだけ満たしている場合が多いですし、中にも一つも満たせていない人も少なくありません。私は1つか2つを満たしているだけで十分幸せなのではないかと阿佐ヶ谷姉妹を見て思いました。
ちなみに阿佐ヶ谷姉妹はブレイクした今も同じアパートに住み続けているようです。今の彼女たちなら周りが羨むような高級マンションにだって住めるでしょうに、よっぽど居心地がいいんでしょうね。