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ポジティブで明るい雰囲気の作品に触れ続けた結果

ポジティブで明るい雰囲気の作品に触れ続けた結果
10代の頃、暗い雰囲気の作品が好きでした。マンガでも小説でも映画でも、命をかけて戦うシーンがあるものや人間の残忍さが描かれたサスペンス要素があるものばかり見ていました。

 

例えばマンガならば「ハンターハンター」「進撃の巨人」「累(かさね)」、小説ならば「告白」「Another」、映画ならば「バトルロワイヤル」や「リリィ・シュシュのすべて」などです。

 

刺激が強く非日常感あふれるこれらの作品は私に現実を忘れさせる時間をくれました。そのため人嫌いでふさぎがちがだった私にとって逃げ場のような存在でした。

 

逆に「のんびり」とか「ほんわか」という表現が合うような作品はさけていました。平和な世界観がなんとなく退屈に思え、幸せそうな登場人物たちと自分を比べて辛くなってしまうからです。

 

しかしある友人の存在がきっかけでポジティブで明るい雰囲気の作品に触れ続けるようになりました。それによって何が変わったのか。今回はそれを書きたいと思います。

 

【目次】

 

明るくて幸せそうな友人に憧れた

私がポジティブで明るい作品に触れるきっかけになったその子とは大学の時に出会いました。自称人見知りな彼女は私から見たら十分社交的で、明るくほんわかした人柄がたくさんの人に愛されていました。

 

彼女はいつも幸せそうに見えました。愚痴を聞いたことは数えるぐらいしかなく、怒っている場面に出くわしたこともないので記憶の中の彼女はいつも微笑んでいました。

 

私は自然と彼女のようになりたいと思いました。彼女のように明るく幸せそうな人生を歩むことに憧れるようになりました。

 

彼女に少しでも近づくため髪色を変えたり、メイクを覚えたり、明るい色の服を着るようにしました。それだけでもずいぶんと垢抜けて変わりました。でも彼女がもつ「幸福感」や「周りから大切にされている感」は出ません。

 

どうやったら彼女のような「幸福感」や「周りから大切にされている感」がでるのだろうかと考えました。これらにこだわったのは、これらこそが彼女がたくさんの人に愛される最も大きな要因だと思ったからです。

 

私は友人として彼女とたくさんの時間を過ごし、少しづつ彼女の好きなものを知るようになりました。ディズニーランド、ディズニー映画、マンガ「君に届け」などなど。彼女が好きなものはどれもポジティブで明るい雰囲気のものばかりでした。

 

もしかしたらこれなのかもしれないと感じた私は意識的にポジティブで明るい雰囲気の作品に触れることにしてみました。

 

ポジティブで明るい雰囲気の作品に触れ続ける

下記の条件に合うような作品に触れ続けました。

 

  • ほんわか、のほほん
  • パッピーエンド
  • 全体的に明るい雰囲気
  • 元気がもらえる

 

中でも印象に残った作品をいくつかご紹介します。

 

マンガ

「メンタル強め美女白川さん」 

 タイトル通りメンタルの強い美女である白川さんの話。可愛くて目立つあまり陰口を言われたりするけどそんなのこれっぽちっも気にしないで自分を貫いていく白川さんに憧れます。

 

「働かないふたり」

ニートで働く気もない兄妹の日常を描いた作品。お金をかけずに日々を楽しむ様子やのんびりと時間を過ごす様子に憧れながらも癒やされます。話数が増えるたびに登場人物が増えていってどんどん楽しくなります。

 

小説

「運命の恋を叶えるスタンダール」

 人とのコミュニケーションが苦手で全く恋愛経験のない主人公が突如現れたスタンダールを名乗るおじさんと恋愛を学んでいき、理想の男性を射止めようと奮闘する物語。自分を変えようと頑張る主人公に好感が持てます。

 

映画は「天使にラブソングを」「ヘアスプレー」「マイ・インターン」といった洋画やポケモンシリーズやディズニー映画などといったアニメ映画を見ていました。

 

ポジティブで明るい雰囲気の作品に一年以上触れ続けた結果

たまに暗い雰囲気の作品を見ることもありましたがポジティブで明るい雰囲気の作品に触れ続けた結果世界がキラキラして見えるようになりました。なんだかとても怪しい感じに思えるかもしれませんが、「この世界、そんな悪いことばかりじゃないかも」という心持ちになったんです。

 

暗い雰囲気の作品って人間の怖さとか社会の悪い部分にスポットを当てているものが多いです。そのためそういった作品ばかりに触れていた私は「人間のほとんどは悪い人で自分を傷つけるようとしているのかも」「社会は自分からいろんなものを摂取するばかり」というネガティブな考えを持っていました。

 

それに対してポジティブで明るい雰囲気の作品って人の強さとか愛とか夢とか奇跡とかそういうものを描いていることが多く、「人ってそんなに悪い人ばかりじゃない」「努力って報われるのかも」といったポジティブな気持ちを抱かせてくれました。

 

それだけでずいぶんと人間て変わります。物事の捉え方がポジティブになりましたし、明るく社交的になりました。そしてとうとう私が「キラキラしている」と周りから言われるようになりました。

 

人は環境で変わるという

人は環境で変わるとよく言います。例えば両親が仲が良ければ結婚に前向きになれるし、ブラック企業で残業が当たり前の職場にいれば疲れが溜まって怒りやすくなったりします。

 

今回の件で、触れる作品もまた環境のひとつなのかもしれないと思いました。

 

事実、マンガや小説を読むことも映画を見ることも様々な環境を体験する行為です。少女マンガを読めば恋愛主義の環境に触れられるし、バトルものを読めば普段体験できない命がけの環境に触れられる。

 

幼少期に両親が平和な絵本を読ませたがったり、残酷なシーンの多い作品を遠ざけるのもきっと同じことなのでしょう。

 

受ける影響の度合いは人によって違います。ワンピースを読んで海賊になると本気で考える大人が少ないように、どの時期にどうやって触れたかも重要です。しかしどんな人でも多少なりとも影響を受けます。

 

だから自分がどういう人間になりたいか。それを想像して自分を囲うものを選ぶのも大切な選択のひとつなのかもしれません。

 

 私のようにポジティブで明るい雰囲気になりたいのであればそういう作品を手にとってみてください。