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他人との境界線があいまいだと対人トラブルが起こりやすい

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私たちには境界線というものがあります。境界線の中にあるものは自分でコントロールできるものです。例えば自分の行動とか、考え方とか価値観がそれに当てはまります。

 

私たちが境界線を持っているように、自分以外の他人もそれぞれ境界線を持っています。本来、他人の境界線には踏み込むべきではありません。なぜなら相手を不愉快にさせ対人トラブルの原因になるからです。

 

今まで他人に対して過剰な期待をおしつけて「なぜ私の思うように動いてくれないのか」と怒ったり、自分の価値観をおしつけて相手を怒らせてしまった経験はありませんか。それは他人との境界線があいまいなことが原因です。

 

【目次】

 

他人をコントロールしようとしてはいけない

他人との境界線があいまいな人ってけっこういます。

 

学生時代に「友達がいないなんておかしい」とか「大学には絶対に行かないといけない」と言われたり、社会人になってからは「結婚しないなんて性格に難がある」とか「女性ならば化粧をしないとおかしい」と言われた経験ありませんか。これらの言動は一見常識的な価値観のように感じますが、その人の独自の価値観であり万人が共感・支持しているものとは限りません。

 

だから「友達と一緒にいるよりも一人で過ごすほうが好き」という人もいれば、「化粧はしたいけどアレルギーがあるからどうしてもできない」という人もいます。大学に行かない人もいますし、生涯未婚のまま過ごす人もいます。

 

自分の価値観をおしつけるということは他人の価値観を否定する行為であり、他人の境界線に足をつっこむ行為です。つまり「一人の時間が好きだから結婚はしたくない」と言っている友達に「結婚はすごくいいものだよ!しなきゃダメだよ!」と熱弁することは、友達の部屋に土足で入って汚すのと同じことなんです。

 

また価値観をおしつけるだけじゃなく相手に過剰な期待をすることも他人との境界線があいまいな証拠です。

 

これは私の体験談なのですが、私の友達にそれはもうとても受け身の子がいます。付き合いは長いのですが、私はその子から遊びの誘いをもらったことがありません。会えばとても楽しそうにしてくれるし、「私から誘おうと思ってたの」と言ってくれます。けれど実際にあちらから連絡がきたことはここ数年一度もありません。

 

それが悲しくて、なんとかしようとしていた時期がありました。「あなたからも誘ってほしい」と伝えたり、「一方が誘う関係は平等ではない」と遠回しで伝えたこともありました。けれど彼女の行動が変わることはありませんでした。

 

私の中には「友だちならば交互に誘い合うべきだ」「友だちならば定期的に会うべきだ」という「友だちならばこう」という価値観があったので、友達である彼女は当然そう行動するだろうという期待がありました。けれどそれは万人が共感・支持するものではなく、その友だちの中にはない価値観だったのです。だから友達は私の期待には答えませんでした。

 

こういう価値観のすれ違いは友達関係だけではなく、恋人関係や夫婦関係にもたびたび起こることだと思います。彼女が「恋人ならば毎日電話をするべき」「恋人ならば毎週会うべき」といった価値観をおしつけて彼氏がげんなりしてしまったり、「家事は女がやるもので男がやるものじゃない」とか「育児は母親にしかできない」という価値観を夫におしつけられてぶちぎれたりする妻だったり、見たり聞いたりしたことがあるはずです。

 

自分の考えを持つことは悪いことではありません。しかし私たちは自由に感じ、自由に考え、自由に生きたいと思っているので価値観をおしつけられたり、コントロールされそうになると不快になったり苛立ったりするんです。なぜなら自分という人間を真っ向から否定されたように感じるからです。

 

もし「知らないうちに相手を怒らせていた」「自分では何もしていないと思っているけど嫌われてしまった」という場合は、どこかで相手の境界線を越えてしまったのかもしれません。人によりますがたった1回でも境界線を越えただけで関係をばっさり切る人もいます。

 

私たちは自分をコントロールすることはできても、他人をコントロールすることはできません。だから自分の価値観に共感してくれない人や自分の期待通りに動いてくれない人がいたとしても、怒ったりしてはいけないんです。相手は自分がしたいようにしただけなんだから。

 

コントロールしようとしてくる人は自分のことしか考えていない

もし身近に自分をコントロールしようとしてくる人がいる場合は注意が必要です。彼らの多くは「あなたのためを思って言っている」と言いながらも大概は自分のために動いているからです。

 

めちゃめちゃ怒鳴ってくる上司はよく「お前のためを思って言っているんだ」という言葉をまぜて説教をしてきますが、ただたんに説教をすることで優越感を感じている・ストレス解消している・自分の評価が悪いから部下に成果をださせて良くしようとしているなどのとっても個人的な理由で動いています。つまり自分が有利になるために部下をコントロールしようとしているのです。

 

また恋人にものすごく尽くす女性っていますよね。女の私からすると「尽くす人って一途だし本当に好きじゃないとなかなか自分を犠牲にできないから素敵」だなんて思っていたのですが、多くの男性からしたら「怖い」のだそうです。なぜなら見返りをもとめられそうだから。

 

実際にものすごく尽くした挙げ句にフラレてしまった友達は「毎日お弁当作って、家事だってしてあげたのに、結婚してくれないなんておかしい!」と泣き叫んでいました。彼女の気持ちもよくわかるのですが、時間と労力を犠牲にして彼氏をコントロールしようとしてたのが伝わってしまったんだろうなと今なら思います。この友達の尽くす行為は「彼のため」と見せかけた「結婚したい自分のため」の行動だったんです。

 

ちなみに先程書いた受け身の友達への私の行動も完全に自分のためです。あの当時は「友達付き合いはこういうものだから直してあげなきゃ」なんて思っていたのですが完全に「自分が好かれていないようで寂しいから」でしたし「毎回自分が誘ったりするのは時間と労力を浪費するから」でした。

 

このようにコントロールしようとしてくる人は大概自分のために動いています。だからコントロールされそうになる側は不愉快になるし苛立ちを感じます。

 

コントロールしてこようとする人と付き合っていても何もいいことがありません。なぜなら相手は境界線の存在を知らずに、「自分は自分、他人は他人」というとても大事なことを忘れて、悪い意味で「世界は自分中心に動いている」と思っているからです。

 

他人との境界線があいまいな人からは距離をおいたほうがいいです。そうでないと相手の依存先になってしまい、時間や労力など色んなものを吸い取られるからです。

 

「他人との境界線があいまいな人」に説教をして、改善させようとしてもいけません。それは相手をコントロールする行為であり、それはあなた自身が「他人との境界線があいまいな人」であるという証拠になるからです。

 

他人を変えることはできません。私たちが変えることができるのはいつだって自分だけなんです。

 

他人との境界線があいまいな私

私自身、他人との境界線があいまいです。だからこそ受け身な友達に改善を要求した過去があります。

 

また人生の中で対人トラブルが多発した時期がありました。思い返してみてもその時期の私は相手の価値観を否定しまくり、境界線を何度も何度も越えていたのです。

 

ここ最近になってやっと「他人との境界線があいまいな自分」を自覚してきたのですが改善できているのかはわかりません。友達が増えて、対人トラブルが前ほど起こらなくなっているのを見ると改善できているのかもしれません。

 

まずは自覚してみるだけでずいぶんと変わってくると思います。対人トラブルが多いと思っている人は自分の価値観をおしつけていないか、相手をコントロールしようとしていないかを見つめ返してみてください。

 

他人を変えることはできませんが自分を変えることはできるんです。

 

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