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一生懸命がんばる姿は美しいけどしんどい

一生懸命な姿は美しいけどしんどい

小学生だか中学生だかの時期によく少女マンガを読んでいました。内容に多少の違いがあれど大きな共通点はかっこいい男性キャラとの恋愛。恋愛なくして少女マンガとは呼べないくらい恋愛は少女マンガの軸でした。

 

そしてそのかっこいい男性キャラと恋に落ちるヒロインの多くは真面目な努力家。理不尽なことをされても不満を言わずめげずに努力を重ねる姿に男性キャラがときめいて恋に発展するのが王道でした。

 

そんな少女マンガをたくさん読んでいた当時の私は思ったんです。「一生懸命がんばることが愛される秘訣なんだ」と。

 

確かに一生懸命がんばる姿は美しいです。現実でもテレビの中でも一生懸命がんばって努力を重ねている人を見ると応援したくなりますし勇気がもらえます。

 

私も私なりに一生懸命がんばってきました。でも最近思ったんですよね。いつまでも一生懸命がんばるのはしんどいなって。

 

【目次】

 

 一生懸命がんばる姿は美しい

同じことの繰り替えになりますが一生懸命がんばっている姿はとても美しいと思います。その姿に感動し涙を浮かべたり勇気をもらえたりします。だから私は今でも努力家な主人公が登場するマンガや映画作品が大好きです。

 

最近SNSの広告でよく見る転生ものの作品も不遇な扱いを受けていた主人公がいろいろな努力を重ねて周りを見返す的なものが多いのでけっこう好んで読んでたりします。

 

私自身10代、20代と一生懸命がんばってきました。自分の人生が嫌いで、自分という人間が好きになれなくて、それをどうにかしようと色々なことをしました。おかげで過去の自分よりもだいぶマシになったと思っています。

 

だから一生懸命がんばることは絶対に損ではないし、自分のためになります。でも一生懸命がんばり続けることってできないんですよね。

 

ずっと走り続けることはできない

どんなにすごい長距離ランナーでさえも永遠に走り続けることはできません。休まないといつか体力はなくなるし、年を重ねれば引退というものを考える人もいます。

 

それと同じように私たちもまたずっと一生懸命がんばることはできません。時には冷静にならないと自分の間違いに気づけなくて誤った道に突き進んでしまうかもしれませんし、休む時間もとらないとどうしても失速してしまいます。

 

また「何に対して一生懸命がんばるのか」を明確にしないと自分が望んでいる結果は得られません。

 

「役者になりたい」と望んでいる人が副業のコンビニバイトを一生懸命やりすぎて役者の練習がおろそかになってしまっては意味がありませんし、「イラストレーターとして食べていけるようになりたい」と望む会社員が残業ばかりして絵を書く時間がとれなくなってしまうのもまた意味がありません。

 

個人的な話としては私は会社の仕事は一生懸命やりません。以前は120%の力でそれはもう一生懸命がんばっていましたが今では50~80%の力で対応しています。サボってはいません。でも肩がこったりが眼精疲労に悩まさえるほどがんばってはいません。残業もほぼしてないです。

 

その理由は私にとって会社の仕事が一生懸命がんばるものではないからです。今の会社に骨をうずめる気なんてありませんし、私自身会社という組織に向いていないことを自覚しているからです。

 

一生懸命がんばらない日々は楽で楽しい

 一生懸命がんばらなきゃいけないときもあるけどそんな日を毎日送る必要はありません。基本的にゆるく生きて、大切なときにだけ一生懸命がんばればいいと私は思います。

 

一生懸命がんばらない日々は味気ないと思うかもしれません。毎日を一生懸命生きた方が充実していそうだしキラキラしてそうだと。

 

でも一生懸命がんばればがんばるほど結果や見返りに期待してしまうものです。

 

会社の仕事を120%の力で対応していた頃、私はいつも会社に見返りを求めていました。「こんなにがんばってるんだから評価されて給料がぐんっとあがるだろう」「こんなに残業しているんだから他の同僚よりもはやく出世するだろう」と。

 

でも私の求めていた見返りは返ってくることはありませんでした。「いつもがんばってるよね」と口では言われますがそれが評価に反映されることはありませんでしたし、給料だって月22万が23万になる程度です。 「仕事がはやくて助かるよ」ともよく言われましたがその分重い仕事を任せられるだけでした。

 

もちろんそんな会社ばかりではないと思います。ちゃんと認めてくれる会社もどこかにあることでしょう。けれど私は自身の経験と友だちの話を合わせてもそんな会社を見つけることはできていません。日本には真面目に一生懸命がんばる人と仕事ができる人が損をする会社が圧倒的に多いです。

 

だから私は仕事がよっぽど好きでない限り仕事を一生懸命がんばることはおすすめしません。夢中になれない仕事を一生懸命がんばることは心を病むリスクがあるからです。「嫌だな」「めんどくさいな」と思うことに労力を使うことはもったいないです。

 

一生懸命がんばるなら楽しいと思えることと自分が本当に大切だと思えることに。

 

一生懸命がんばることが正義ではないし、一生懸命がんばらないことが悪でもありません。

 

「一生懸命頑張ります」

僕らはこの言葉をイヤというほど口にしながら生きている。

でも、この「一生懸命」という言葉には、嫌なことを我慢してやり遂げるという意味が含まれている。つまり、楽しくないのだ。

だから、一生懸命生きるのはつらい。それは我慢の人生だから。

同じ人生、どうせなら”一生懸命”より”楽しく”のほうがいい。

考え方を変えるだけで人生が変わるなんて言ったら、大げさかな?

あまりにも平凡で、手垢が付きすぎて気に入らない言葉だが、結局これに尽きるだろう。

「天才は努力する者に勝てず、努力する者は楽しむ者に勝てない」

なるほど、まさにそうだ。

しかし、この名言自体は良いものだが、一つだけ問題がある。

それは「必ずしも、人に勝とうとして楽しむのではない」ということだ。

ただ、楽しくやりたいだけ。誰かに勝つことが目的になった瞬間、楽しめなくなると思うからだ。

 

引用:あやうく一生懸命生きるところだった