学生時代から20代半ばまでよくマウントをとっていました。「私は会社で高く評価されている」「若くみられている」などなど今思い返すとアーッと叫びだしたくなるような言葉を恥ずかしげもなく発していました。
なぜよくマウントをとっていたのか。それは自分に自信がなくて自己肯定感が低かったからです。自分には価値があると思いたくてマウントをとっていました。
マウントは自己肯定感が低い人ほどやりがちな行為です。
【目次】
マウントする人は自己肯定感が低い
世の中にはマウントをする人がそれなりの層いて、最近ではスカッとするようなマンガなどにもよく登場します。SNSでのマウント、口頭でのマウント、種類は色々あれどどれも「私には価値がある!」と思わせるようなものです。
冒頭でもお話しましたが私にもマウントをとっていた過去があります。誰も相手にしてくれない時代にどうしても自信がほしかて自分には価値があると思いたくて、同級生によくしていました。
学生時代には「友だちがたくさんいる」とマウントをとり、SNSには充実した日々を過ごしているとアピールし、社会人になってからは「職場は私を高く評価している」とマウントしては本来よりも年収を高く見せようとしていました。
当時の私はほぼ無意識にマウントをとっていました。マウントした相手が嫌な気持ちになっているのにも気がついていませんでした。
そんな私が自分のマウント癖に気がつき、改善しようと思えたのは私自身がマウントをとられたことがきっかけでした。
私には6年制の大学を卒業した友だちがいます。6年制ですから難易度の高い資格を要する極一部の職業についています。多くの人は彼女の職業を知っただけで驚き、褒めることでしょう。それだけでも十分に自己肯定感が高まりそうなのに彼女はマウントをしていました。
彼女のマウントはお金持ちアピールが多かったです。職場まで電車で30分とかありえない、私は徒歩10分のところにしか住まないとか。築20年越えとか無理、新築しか住みたくないなど。私はよく住んでる物件でマウントされました。まぁ住んでるところって明確に収入が反映されやすいので比較するにはわかりやすいですよね。
聞いた話によると彼女は職場でうまく立ち回ることができず上司などに嫌われてしまったそうです。一般的にはすごい職業についているし稼いでいるけど、同業者からの評価が低い。そのコンプレックスが他職業の私へのマウントとなって現れたのです。
このようにマウントはコンプレックスの表れであることが多く、「自分はもっと評価されるべき人間なのに!」という苛立ちが産むものです。自己肯定感が低く、他人に自分の評価をゆだねてしまうとやってしまいがちです。
マウントは友だちを失う
マウントをし続けていると友だちを失います。やられたことがある人はわかると思いますがやられた方はとてもイライラするからです。
私もマウントしてた時期はよく友だちと疎遠になりました。そして私にマウントしてきた6年制大学出の友だちとは私から縁をきりました。今はもう連絡をとってないし、SNSも繋がっていません。
もし最近やけに友だちがよそよそしいとか、友だちからの誘いがめっきり減ってしまっているのであれば無意識にマウントをとってしまっている可能性があります。自分の言動をふりかえり、マウントをとっていないか確認してみてください。
マウントをとらないために自己肯定感を高める
マウント癖をなおすためには自分の評価を他人にゆだねず、自分で自分を評価してあげることが大事です。
他人と自分を比較することは地獄の始まり、なんてよく言います。自分を平均に置いたとき、必ず自分より優れている人がいます。頂点に立つためには世界で一番大きな国のトップになるべきなのでしょうが、例えその称号を得ても図るベクトルが変わればトップではなくなります。
つまり他人と自分を比較するということは果てしない終わりなきことで時間のムダというわけです。
自分のことを好きになるには、他人と比較してはいけません。比較することをやめ、自分を好きになれるように小さな成功体験を積み上げていきましょう。
成功体験は本当に小さなもので大丈夫です。例えば一年で20万円貯金するという目標をたてて達成するのでもいいですし、週に一回必ずランニングするという目標をたてて達成するのでもいいです。個人的には一人暮らしをはじめて生活をしていくだけでも成功達成は積み上げることはできると思っています。
無理のない範囲で目標を作り、成功体験を積み上げて、自己肯定感を高めて、マウント癖を改善していきましょう。