人間関係に関する本で「人からモテるには褒めましょう」なんてことがよく書いてあると思います。私が今まで読んできた本にもそれはもう耳にタコができるほど書いてありました。
なぜそこまでして「褒める行為」が注目されるのか。それは「自分には価値がある」と思いたい人がたくさんいて、自己肯定感を高めてくれる存在を求めている人がたくさんいるからです。
自己肯定感を高めてくれて、認知欲求という生きていく上で重要な欲求を満たせてくれる人というのは男女問わず本能的に求められモテるのです。
【目次】
自己肯定感を高めてくれる人はモテる
古今東西、他人を褒めることを抵抗なくできる人はモテます。性別関係なく、年齢も関係ありません。
誰でも過去に「自分を褒めてくれた人」に好意を持った経験があると思います。また家族や好きな人に「すごい」と褒めてもらいたくてがんばった過去を持つ人もいると思います。褒めてくれなくても自分のことを否定せずにありのままを受け入れてくれる存在に安らぎを感じたりしたこともあるでしょう。
私たちには認知欲求という「他人に認められたい」「自分には価値があると思いたい」という欲求があります。様々な方法で人気者になろうとする人が後をたたないのがまさにこの欲求を象徴しています。
現代は様々な方法で「他人との比較」が簡単にできる時代になりました。SNSを開けば簡単に自分と同い年で自分より人気者だったり、特別な才能を持った人を見つけることができます。そのため自信がなく自己肯定感が低い人が増えているといいます。
特に日本人は他国と比べると自己肯定感が低いという調査結果が出ています。
この結果には色々なものが影響しています。謙虚さを美徳としている文化だったり、未来への不安だったり、国全体がネガティブだったり。一概にこれといえる原因はありませんが日本には自分に自信がなくて、自己肯定感が低い人が多いことは変わりません。
私は過去の経験から自分でなんとかして自信をつけたり、自己肯定感を高めることは可能だと思っています。けれど自分でどうしようもできない人の方が多いことも理解します。他人からの評価がないとそう思えない人はたくさんいます。
「すごい」の一言がほしくてマウントしてくる女性、過去の武勇伝を何度も語る男性、SNSで充実した生活風景を投稿する女性、誰よりもはやく出世したくてがむしゃらに仕事をする男性。どれもこれも他人からの褒め言葉がほしくて、自分には価値があると思いたくて行っていたりします。
だから自分のことをほめてくれる人、ありのままを受け入れてくれる人は男女問わずモテます。自分に自信をつけてくれて、自己肯定感を高めてくれる存在はほとんどの人にとってとても希少だからです。
与える人になれば自然と需要が増える
人を褒めることを気恥ずかしく思う人もいるでしょう。「こびているみたいで嫌だ」「こっちばかり褒めていたら損しそう」なんて考える人もいるかもしれません。
多くの人は損することを嫌います。当たり前です。誰でも損はしたくありません。お金も時間も労力も無駄にしたくない。
恋愛対象に入っている女性にだけ異様に優しい男性は時間やお金を無駄にせずに損をしたくないからだし、たくさん尽くしたのに冷たい態度をとってくる彼氏に腹をたてる女性もまた今まで使った時間やお金を無駄にして損をしたくないからです。
誰かのためにしているように見えて実は自分のために行動している人は多いです。「自分が得をしたい」そういう気持ちが強いから誰かのために何かをすることに抵抗が生まれるのです。
だから「褒める」という行為を自分のためにしてくれる人は珍しく、自信を与えてくれて自己肯定感を高めてくれる人は希少なんです。
男女問わずモテたいのであれば、モテたい対象に入っている人の自己肯定感を高めてあげましょう。褒めるもよし、優しい笑顔で受け入れてあげるのもよし。否定しないだけでも距離は近づきます。
ただ「嘘でも褒める」のは良くないです。そういう嘘は絶対にバレて、相手に嫌われるだけです。褒めるならば心の底から思った言葉を伝えましょう。褒める部分がないなら褒めない方がいいです。褒めないで、でも相手の存在を受け入れるだけで十分に自己肯定感を高める存在になります。
相手の自己肯定感を高める存在になれば、相手は絶対にあなたを手放さなくなります。